1970年代後半、「時の過ぎゆくままに」「勝手にしやがれ」「サムライ」「ダーリング」「LOVE (抱きしめたい)」等、次々に大ヒットを連発し、音楽界の頂点に立ったジュリー。
最盛期には、TVだけでも年間700本以上出演したという、とてつもない人気を誇っていたジュリーですが、1980年代に入ると、テクノ、ニューウェーヴと言った、最新のサウンドを取り入れ、新たなジュリーを見せてくれました。
1980年1月1日にリースされた80年代最初のシングル「TOKIO」に続く、80年代第2弾シングルとしてリリースされたのが、1980年4月21日に30枚目のシングルとしてリリースされた「恋のバッド・チューニング」でした。
当時はデビッド・ボウイのように、楽曲だけでなく、ファッション等、業界・ファンを含め、様々な影響を与えていたジュリー。
この曲では、当時、まだ一般的に普及していなかったカラー・コンタクトをつけ登場。
ブルーやゴールドといった、番組によって異なるカラーコンタクトを使用し歌うジュリーの姿に「目、大丈夫かなぁ。。」などと余計な心配をしたものでした(笑)。
【沢田研二 恋のバッド・チューニング (1980)】
作詞:糸井重里/作曲:加瀬邦彦/編曲:後藤次利
この曲のリリース当時、多忙を極めたジュリーは、体調を崩し入院。
復帰後も変わらぬ姿で、「恋のバッド・チューニング」を歌っていましたが、本人が不在でも、オリコン位13位、TVのザ・ベストテンで5位のヒットとなっています。
1980年7月21日には、14作目のオリジナル・アルバムとして「BAD TUNING」をリリース。
1曲目に「恋のバッド・チューニング」が収録されています。
ジャケットも新時代を感じさせる近未来的な雰囲気が醸し出されています。
【BAD TUNING / 沢田研二】
「恋のバッド・チューニング」のスタジオ・バージョンは、佐藤準(Key)、後藤次利(B)、林立夫(Ds)、今剛(G)、鈴木茂(G)、のこいのこ(Cho) 他、凄いメンバーが参加し、レコーディングされています。
30年以上前の映像ですが、いま見ても充分に通用するパフォーマンスだなぁ。。と思わず感心してしまいます。
2014年3月には、ジュリーが70年代から80年代にかけて在籍したポリドール期のオリジナル・アルバム21タイトルがSHM-CD化され再発されています。